道具を手入れする
スカッシュのグリップテープの巻き方|交換前の確認と失敗しない手順

グリップテープは、まず「元グリップを交換するのか、その上のオーバーグリップを交換するのか」を確認します。購入した製品の説明に沿ってグリップエンド側から巻き、たるみや隙間をなくし、最後を固定します。巻き終わったら、太さ・段差・ずれを確かめてから打ち始めましょう。
巻く前に、交換するテープの種類を確認する
グリップが滑るからといって、上から何枚も重ねればよいわけではありません。外側の薄いテープを替えたいのか、下のクッション部分も替えたいのかを先に確認しましょう。ここが違うと、買う製品と剥がす範囲が変わります。初めてなら今の状態を写真に残すと、元の太さを思い出しやすくなります。
| 種類 | 役割・交換する範囲 | 購入前に見る表示 |
|---|---|---|
| オーバーグリップ | 元グリップの上へ巻く。交換時は外側の古いテープを外す | オーバーグリップ/overgrip・厚さ・長さ |
| リプレイスメントグリップ | 元グリップ自体の交換用。古い元グリップを外して交換する | 交換用/replacement・対応ラケット・粘着面 |
例えばKARAKAL PU SUPER GRIPは、メーカーが交換用グリップと案内している製品です。一方、DUNLOPのスカッシュ用品にはオーバーグリップもあります。同じ「グリップ」という名前でも用途を分けて選びます。色だけで選ぶ前に、パッケージの商品名と交換方法を読みましょう。
- 用意するもの:交換用のテープ、付属の固定テープ、必要ならはさみ。
- 作業場所:ラケットと小物を置ける平らな場所。外したテープを捨てる袋も用意する。
- 交換前の記録:元の太さ、重ね枚数、巻き終わりの位置を写真とメモに残す。
- 貸出品・他人のラケット:自分で剥がさず、所有者に確認する。
グリップテープを巻く手順を順番に確認する
ここでは、表面フィルムと巻き始めの固定部分がある一般的なオーバーグリップを想定します。メーカーごとに形状や裏面の作りは異なるため、手元の製品説明を優先してください。ミズノのラケット用テープの公式手順も参照していますが、スカッシュ専用品すべてに同じ寸法や引っ張り方を指定するものではありません。
1.古いオーバーグリップを外し、下地を見る
巻き終わりを留めているテープから外し、古いオーバーグリップをほどきます。途中で下の元グリップまで一緒に剥がれていないか見ながら進めてください。下地が破れていたり、部分的につぶれていたりするなら、新しいテープで隠す前に元グリップの交換も相談します。巻き終わりの固定位置と、以前の握った感覚も覚えておきましょう。
2.巻き始めをグリップエンド側へ固定する
表面に保護フィルムがある製品は外し、先端の固定部分を製品説明に沿ってエンド側へ付けます。ここでずれると後の作業もしづらくなるので、先端を押さえて位置を決めてから進めましょう。裏面全体が粘着面の交換用グリップとは構造が違う場合があります。剥がす場所が分からないときは、引き裂く前にパッケージの図を見直します。
3.隙間とたるみを見ながら、重なりをそろえる
ラケットを回しながら、テープが浮かない程度に張りを保ち、端が重なるように巻き進めます。ミズノの案内も、少し引っ張ってたるみをなくす手順です。重ね幅を大きくすると、同じテープでも太さと必要な長さが変わります。「どの製品でも何ミリが正解」と固定せず、説明書の指定と自分の握りやすさを確かめましょう。
4.余りを処理し、巻き終わりを固定する
巻き終える位置まで来たら、製品の案内どおりに余った部分を切り、付属のテープなどで固定します。切る前に、一度握って長さと太さが合うかを確認しておくと調整しやすくなります。はさみをラケット本体へ当てて切らず、テープ部分を離して作業してください。最後に端を指でなぞり、浮きや剥がれがないか見ます。
太すぎる・隙間ができる・滑るときの見直し方
巻き替えた直後に違和感があるなら、新しい状態に無理に合わせず、交換前と何が変わったかを整理します。テープの種類、重ね枚数、重ね幅を同時に変えると、原因を見つけにくくなります。まず一つの条件を戻して比べると、自分の手に合う状態を探しやすくなります。
| 困っていること | 確認する箇所 | 見直す方向 |
|---|---|---|
| 太くて指が収まりにくい | 古いテープの残り・新しい厚さ・重ね幅 | 不要な重ね巻きを減らし、交換前と比較する |
| 下地が見える隙間がある | 途中で巻く角度や重なりが変わっていないか | 該当箇所まで戻し、重なりをそろえる |
| 段差やしわが気になる | 浮き・折れ・同じ場所の重なりすぎ | 強く押しつぶす前にほどいて整える |
| 巻き終わりがほどける | 固定テープの位置と接着状態 | 付属品・製品説明に沿って固定をやり直す |
| 汗をかくと滑る | 表面の傷み・濡れたときの感触 | タオルで手を整え、製品タイプも相談する |
交換メモがあると、次回の失敗を減らしやすい
メモは「製品名・交換日・重ねた枚数・握った感想」の四つで十分です。「前より太い」「乾いているときはよいが汗で滑る」など、条件を添えて書きます。次回は同じ製品の巻き方を調整するのか、別の厚さや表面を試すのかを決めやすくなります。手の大きさや汗の量は人によって違うので、ほかの人と同じ枚数にそろえる必要はありません。
グリップ交換でよくある疑問
交換の時期やほかの競技用テープの利用は、日数や商品名だけで一律には決められません。使うラケットの形状、製品の指定、いまの表面の状態を組み合わせて判断します。買い足す前に確認したい点を、よくある質問ごとに整理しました。
何回使ったら交換する?
一定の回数より、表面が擦り減る、破れる、以前より滑るといった状態を確認しましょう。ミズノもこうした傷みや滑りを交換の目安として案内しています。週に一度使う人と、毎日長く使う人では状態が違うため、日付だけでは判断できません。練習前に握って状態を確認し、大会へ持っていくなら前の練習で巻き替え後の感触を試しておきます。
テニスやバドミントン用でも巻ける?
ラケットスポーツを横断して使える製品もありますが、すべてが同じ長さ・厚さではありません。商品説明で対応用途を読み、スカッシュラケットのグリップを覆える寸法かを購入店で確認します。KARAKALの同じシリーズでも色によって長さの案内が異なる例があります。名前が似ていても同じ仕様と考えず、手元の型番とパッケージを基準に選びましょう。
右利き・左利きで巻く方向を変える?
巻く方向は、説明書の図と、普段の握りで端をめくり上げないかを確かめて決めます。「時計回り」という言葉だけでは、ラケットをどちらから見るかで意味が変わります。初めてなら購入店で利き手を伝え、エンド側から見た方向を実物で教わりましょう。巻いた後の段差が気になるときも、指の掛かる位置と合わせて相談すると具体的です。
出典・確認先
出典確認日:2026-09-17。競技規則・参加資格・利用条件は、最新の公式案内・大会要項を確認してください。